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塩基飽和度の話
 
 その土がどれだけの、塩基(≒肥料)を一時保管しておけるかは、「CEC×云々」で求められます。ところが、土も欲張りで、10個しかしまえないのに、10個以上しまおうとすることがあります。ペンクロスの場合、10個しまえるなら、6個ぐらいが適量だといわれますが、特に関東の土は(ケイバン比の関係)で欲張りで、目一杯の10個詰め込むくらいは当り前で、それどころか、6個で良いのに、12個も13個もしまいこんでしまいます。

 その土に含まれる、カルシウム、カリ、苦土、ナトリウムの量の合計が、CECに対して多いか少ないか、というのをあらわす数値として「塩基飽和度」といのうがあり、「塩基飽和度○○%なので高い」とか、「低い」とかいう話をします。

 グリーンは一般的に高度管理な状態です。芝って、もともとが雑草なので、肥料が無ければ無いなりに、頑張れる生き物なんですけど、低すぎる場合というのはあまりみかけません。反対に、高すぎる場合というのは良くお目にかかります。高度管理すぎるんです。
 
 塩基飽和度が高か過ぎると、何が問題か?と言うと・・・

 管理人は高校時代ヨット部に所属していたんですが、ある熱〜い夏の日の海のレースで、あんまり喉が渇いたので、海の水を飲んだことがあります。漂流した人は、海の水を飲まないで、魚を捕まえて、それを絞って飲むという話を聞いて、知っていたのですが、あの時、海の水を飲んだ後と言ったらそれはひどい状態で「人は海の水では生きていけないんだな〜」痛感させられました。
 海の水はナトリウムがたくさん入り過ぎているわけですが、塩基飽和度の高い土の場合、芝は(もちろんナトリウムの場合もありますが・・・)カルシウム、カリ、苦土がたくさん入りすぎた水を吸うことになります。濃度障害がおきやすくなる可能性が高いわけで、夏場の管理を難しくします。
 
 なぜなら、海水を飲むと余計のどが渇くからです。

 塩基飽和度の高い土は、本来pHも高くなります。 たまに塩基飽和度が100%でpHが5なんていう土を見ることがありますが、おかしな状態です。硫酸や塩酸でpHだけ落とすことは可能ですが、これをやってしまうと、pHを見るただけでは、土の状態が全くわからなくなります。なぜかと言うと「pHだけ下げたけど、塩基飽和度が高いままの土」と言うのを作る事ができるからです。 pHが適正でも塩基飽和度が高いと、気を抜いた時に、色々障害がおきやすい。
 
 それなら逆に、CECを上げて、一時保管庫の大きさを広げてやることで、しまえる量を増やすことでpHを下げてやる、という方法の方が理にかなっています。 





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