酸や糖を使うメリット
一般作物の話しを持ち出して、申し訳ないのですが、一般作物分野で、完熟堆肥とならぶメジャーな減農薬無農薬栽培アイテムに、ストチュウというのがあります。これは、酢(ス)+糖蜜(ト)+焼酎(チュウ)を混ぜた活性剤みたいなものなのですが、酢=クエン酸、糖蜜=ブドウ糖、焼酎=アルコールで、人によっては、これに微生物資材を混ぜて培養したりして、葉面散布や土壌灌注に使います。
肥料袋の裏面に「水溶性○○ □□%」「く溶性○○ □□%」というのが書いてあるのをごぞじの方も多いと思いますが、「水溶性 □□%」というのは水で溶ける成分が□□%の意味で、「く溶性」と言うのはクエン酸水溶液に溶ける成分が□□%の意味です。肥料の成分には、水には溶けないけど、クエン酸水溶液には溶ける成分があるのでこういう風に書きます。
まかれた肥料は一旦土と引っ付いて、それが水などにとけて、植物に吸われます。水には溶けないのですが、クエン酸水溶液に溶けるような肥料成分があるということは、水だけかけていると土の中に残ってしまう肥料でも、クエン酸や腐植酸などの○○酸を土に入れることで、植物が吸収できるようにしてくれます。
クエン酸や腐植酸の定期的な施用は、塩基飽和度の高い肥満土壌を、すっきりとダイエットしてくれる効果があるわけです。
人間も、余分なものが体の中に沢山あると、病気になりやすい。管理人も最近、成人病など結構気にしはじめています。土壌の場合、塩基飽和度、pH、EC、どれも余分なものが増えると、高くなります。これらの数値が高いと、病害が発生する可能性が高くなると考えます。
余分なものが多いとまずいということ、「芝生も人も一緒」です。
界面活性剤が植物の皮を薄くすると言いましたが、これと反対に糖には皮を厚くする働きがあります。皮が厚いと、見た目もきれいです。ツヤツヤでプリプリ。皮が薄いのと、皮が厚いのでは、やっぱり皮が厚いほうが病気になりにくそうでしょう?
葉身分析の結果から、窒素比と糖比には拮抗関係があるので、特にシビアな管理を要求される時期は、予算の許す限り、窒素を減らし、窒素の代割りに糖やアミノ酸などを使うとで、ツヤツヤ、プリプリの葉っぱを作ってやると、病因菌感染の可能性を減らすことができます。
完熟堆肥にも、少量ですがゆっくりと溶け出す、良質の腐植酸がはいっているんですよ!