圃場での簡単な土壌分析と考察
昔は分析技術がこんなに優れていなかったし、1回の分析にかかる費用も普通は案外高いので、EC計とpH計を駆使して、こんな感じでやりました。
1)まずECを計ります
ECはNO3が多いと高くなって、NO3が少ないと低くなります。
他の成分とはあまり関係ありません。
2)次にH2OpH(以下HpHと略)とKCLpH(以下KpHと略)を計ります
HpHとKpHの値から以下の事が推察できます。
ECが高いとき
@KpHが低い=カリや石灰が少ない=明らかな硝酸性窒素過多土壌。
AKpHが高い=カリや石灰過多の“可能性”があります。
ECが低いとき
@HpHとKpHの差が多い土壌=肥料の少ない土壌です。
AHpHとKpHの差が少ない土壌=肥料の多い土壌です。
目安として、
HpH−KpH=1以上:肥料不足
HpH−KpH=0.7〜1:肥料の量的にはほぼ適正。
HpH−KpH=0.5〜0.7:施肥過剰
HpH−KpH=0.5以下:濃度障害の危険、除塩必要。
KpHの適正範囲は6.2〜5.5
6.2以上=アンモニアガスが発生しやすく、
5.5以下=亜硝酸ガスが発生しやすい
ので高くても低くても駄目で塩基のバランスだけに良い塩梅(あんばい)が良い。
これを知っていると、各種ハンディーメーターだけでも、ある程度の塩基の状態を予想をすることができます。
(M社Mさんへの戯言より抜粋)
上の方法で圃上を考察しようとする場合。酸性の資材を投入して、塩基飽和度が高いのにpHの低い土にしてしまうと、何がなんだかまったく検討がつかなくなってしまうので、そういった意味でも、pHを下げようと思うときは、CECをあげて飽和度を下げるという方法をとるのが良いと考えます。
KClpHが計れるpHメーターというのが結構なお値段なんですけどね・・・
2005.2.7