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晩秋施肥と春の芽出し
 
 平成15年の晩秋施肥を振り返りながら、平成16年の春の萌芽状況とあわせて考えてみました。 通常の年であれば、11月は晩秋なのですが、平成16年の11月は晩秋と言うには暖かすぎたようです。
 「暖かければベントの生育期間が長くなって結構な話だ」と思いきや、この時期の施肥を越冬養分の貯蔵に使ってもらいたい、管理者には有り難迷惑だったりもします。

 晩秋施肥の目的は、ズバリ越冬養分の貯蔵で、しっかり貯めておくことで、春の萌芽が非常にスムーズになるわけですが、暖かすぎる年の晩秋施肥は、高すぎる気温のために、養分は貯蔵に回らずに、成長するのに使われてしまいます。
 平成16年11月の施肥は、思ったよりも高かった気温のせいで、貯蔵されずに、成長に使われ、面を荒らしてしまいませんでしたか?
 管理人はやってしまいました(j o j) ウルルルル・・・

 管理人のいるコースでは、12月に再び(Re)晩秋施肥を行ったホールと、そうでないホールで、萌芽期の状態にかなりの差がでました。 緑度アップの早さ、多少の目数の差、程度であればなんとか目を瞑れる範囲ではありますが、イエローパッチの発生数にも差が出たように感じます。
 今回のように、晩秋施肥が養分の貯蔵に使われず、管理者が望まない成長に消費されてしまった場合、芝は栄養失調気味の状態での越冬を余儀なくされてしまうわけですし、休眠前に無駄な一仕事をするわけですから、多少疲労も増えているかも知れません。

 人間でもそうですが、栄養失調気味だと病気にかかりやすい(と言うか、発病しやすい)ものです。イエローパッチの場合、冬場に二核のリゾクトニアにやられるかどうかという前に、晩秋〜初冬に、フザリウムニやられて、芝生が弱くなっているか、そうでないかが問題なので、病害防除の観点から、晩秋施肥でしっかり養分を溜め込んで、ツヤツヤ、プリプリの状態で、休眠に入らせることができるか、否かが重要だと考えます。
 この先毎年こういう天候が続くとは限りませんが、最近はどうも「異常気象が、異常気象でない」感が大なので、晩秋施肥のベストタイミングを見つけるのは難しくなってきていると考えます。
 「早すぎて失敗したな〜(-“-;)」と感じたら、素直に負けを認めて、(Re)晩秋施肥を行うか、冬場、良質のアミノ酸などを、分施で少量ずつ継続施用するべきだと考えますが、コスト的には、(Re)晩秋施肥の方が安上がりなのは明白です。
 生育が緩慢になった後、上に伸びずに、緑度だけあがるシーズンまで引っ張る必要があるようですが、尿素の反復施用でもある程度の成果を得ることができました。
 
 早すぎた晩秋施肥に、ぼかし肥料などの良質な有機肥料を採用した場合でも、芝生が、肥料に食いついて面を荒らしますが、葉身分析の結果からは、化成肥料で暴れた面の場合よりは、養分貯蔵が上手く行ったようです。
「硝酸態窒素の過剰吸収が少なく、アミノ酸なら降霜後でも根部から比較的吸収されるから」といったところでしょうか?
 
2005.3.7
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